仏の修験

今日辺りから急に冷えこんできた。コンクリートのブラジルは寒さに敏感である。暑さも日々に疎し、こうなると高い天井もうらめしい。


終日部屋にこもっていたらかっけになりそうになったので大学都市を走った。夕方6時、欧米人たちは緑の上でひたすら寝転がって陽光を吸収しようとしている。グランジャットの木曜日。紫外線という発想があまりないのはこのヒトタチは紫外線よりも強いからだろう。


ブラジル生活も残り少なくなってきたので記念写真を撮ることにした。


部屋の廊下。マルチカラー。



非常階段。ブラジルカラー。正面踊り場の赤いパネルの下は半透明の磨りガラス。おかげで階段室はすずしく明るい。うまいわコル仏。


ブラジルにいると、現地人から、なぜ日本人がわざわざブラジルにいるのだ、と不思議そうな顔で聞かれる。日本人一般はコル仏が大好きなのです、と応えることにしている。すると、いや、アイツはフランスをコンクリート固めにした悪党だ、と言い返されるので笑ってごまかす。同じコンクリでもペレは愛されコルはけとばされる。愛す者から愛されず、愛さない者から愛される。浮かばれないコル仏らしくていいかも。


地上階のホール。